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代表取締役 出口博俊

デフレの時代

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2011年10月21日

 1ドル=70円台が定着してきましたね。先日も海外に行ってきましたがとにかく円換算すると品物が安く感じます。まあ同じ品物が去年の値段の2割ダウンで買えるのですから。ほんの数年前に比べると4割ダウンですからね。相対的には安く感じるのですがマック指数からすると1ドル=78円前後が妥当と言うのですから、今までが高すぎたのかもしれませんね。
 日本はデフレが続いています。このような時期に資産運用をしている人は今は頭の痛い時期ではないでしょうか。何に投資したらいいのか分からない時です。デフレで不動産は駄目、ドルも駄目、ユーロはなお駄目、新興国通貨も駄目、実物資産の金は高い・・・
そこで冷静になって考えるべきです。人間と言うのは不思議なものである状況が続くとそれに適応するんですね。そしてそれが永遠に続くがごとく行動するのです。

 中国の春秋戦国時代に登場し「呉越同舟」で有名な越国の軍人で范蠡(はんれい)というひとがいました。この人は越王勾践を春秋5覇に数えられる人物にした立役者です。後に日本の南北朝時代の後醍醐天皇を勾践に喩えて「天 勾践を空しゅうするなかれ 時に范蠡無きにしも非ず」と言わしめた有名な軍人です。(この呉と越の戦いの話は大変面白く時に色々な事を教訓として教えてくれます。)この范蠡、呉との戦いに勝利した後、即座に引退して商人となります。名を改め陶朱公、そして大成功を収めて大富豪となります。この范蠡改め陶朱公が「どのようにすれば商売が成功するのか」と言う問いに「ただ安くなったときに買い、高くなったときに売るだけです」と言ったといいます。話が長くなりましたが結局世間の人たちが行動している逆をやれと言う事です。みんなが買っているときに売り、売っているときに買えと。当たり前と言えば当たり前のことなのですがこれが出来ないのです。
上がり続けるものもなければ下がり続けるものもないのですがどうしても続くと思ってしまうのです。
 おそらくこのデフレも必ず終わりが来ます。「1ドル=70円の時代が続く」「いや1ドル=50円の時代が来る」と言っているときに「1ドル=100円、1ドル=150円」に備えなければなりません。そうなった時に気づいても遅いのです。狡兎三窟といいます。一方から一方に流れるのではなくいつもバランス感覚を持ち行き過ぎた流れに流されず何種類かの資産に分類して運用しなければなりません。
 デフレのときにインフレを考える。深い話です。

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