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代表取締役 出口博俊

連続性が途切れる日

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2011年04月03日

大震災が起きて3週間が過ぎ、新年度を迎えました。この一ヶ月足らず、非常に長く感じました。津波、原発問題、電力不足問題等今まで考えたことのなかった問題が次々に起こりました。しかし、今まででも数回経験している事ですが昨日、今日、明日と一日が過ぎると当然次の日が来てその一日24時間が過ぎると又次の日が来る、当たり前のことなんですが、この当たり前の連続が突然途切れる事があるんですね。
 「過去の延長線上に未来を置いてはいけない」と良く言います。この言葉は過去の経験にとらわれていると将来を見誤る事があると言う事で私は自分の戒めにしている言葉なんですが、ここまで連続性が途絶えると恐ろしささえ感じます。
 この「連続性が途切れる日」は、人によってもたらすもの、自然災害によってもたらすものとあります。人によってもたらすものの最たるものは戦争、またはテロ攻撃です。記憶に新しいアメリカで起きた9.11。あの事件から世界が大きく変化したと思います。事件後に起きたアフガニスタン介入、イラク戦争と人類はあの事件の前に戻る事ができなくなりました。過去に起こった戦争の全てはこのような人間が作り出した「連続性が途切れる日」から始まるのです。
 自然災害がもたらす「連続性が途切れる日」。これは地震、津波、台風、ハリケーン、サイクロン、竜巻、巨大隕石の落下、考えてみたら沢山ありますね。毎年世界中のどこかで被害を受けている人たちがいます。逆に言うならこの地球に生きるということはそういう天災を受け入れる事から始めなくてはならないのでしょう。
 今回の災害から我々は何を学ぶのでしょうか?今回の原発問題でもそうですが「原子力発電所は絶対に安全だ」と言う理論は今回の事故が起こる前から到底受け入れられない事です。所詮人間の作り出したものなんですから。人間の作り出したものに絶対などというものがあるわけありません。ここで言われていた「原発は安全だ」と言うのは、おそらく「過去の天災から想定される災害が起きても事故が起こらないように設計されている」と言う事なんでしょう。ですから想定外の災害には対応できないのです。その想定が甘すぎたのではないかと言う議論はあるでしょう。しかし、あくまで私見ですが日本が有史以来、一度も経験した事のない規模の地震とその津波を想定しろと言う方が無茶だとは言いませんが酷だと思います。やはり学んで前に進むしかないのだと思います。
 私どもが携わっているマンションでも過去の地震から多くを学び建築基準法が改正され耐震基準が変更され地震に強い耐震マンション、制震マンション、免震マンション等が作られてきました。これ等も過去に起こった地震から学んだのです。
 今回の災害での学びは必ずや我々の子孫が味わう不幸を軽減できるはずです。
 我々は経験を力に出来るのですから。後戻りせず、前に進みましょう。

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