大地震が起こって
2011年03月14日
大変な災害が起こりました。我々日本人は大変辛い経験となりました。余りに辛くて悲しくてテレビを直視できないときが何度もあります。これが地震国が抱える宿命なんでしょうか。自然というものは恐ろしいものですね。今回の地震なども地球規模で考えたらほんの少しの地殻の変動なんでしょうね。しかし、人間にとっては大変な出来事であり自然の猛威は人間が何百年と今まで作り上げてきた物をあっという間に潰してしまうのです。怖いものです。恐ろしいものです。
しかし、我々の祖先もこの自然の脅威に対し常に戦ってきたのです。二宮尊徳翁の夜話のなかで、天道と人道があると書かれています。
「天の理とは自然の理で全ての生き物はこの法則の中で生きていかねばならない。しかし、この天の理は人間にとっては大変過酷でただこれに従うだけでは人間は生きていけない。体の冷えを凌げる衣服や雨露を凌げる家が必要になってくる。そして人は自分たちが少しでも過ごしやすい環境を作り出そうとする。これが人の道なのだ。しかし、天にとって人間が生きていく為の道等全く理解をしない。なぜなら天の理は生きとし生けるもの全ての生物の法則なんだから。たとえば、人間が家を建てたとしても何の手入れもしなければ天の理、自然の法則にしたがって必ず朽ちる。人間の作った物など自然界にとっては取るに足らないものだから、時間が経てば必ず無くなってしまう。だから人は人が作り出したものを懸命に手入れをしなければならない。天の理に逆らって。これが人の道である。」
我々の文明の発展とは自然との闘いです。我々人が過ごしやすい環境を作り出そうとすると自然はそれをあざ笑うように自然災害を起こし(これは人から見てのことで自然界からしたら当たり前の事なんですが)我々の作り出したものを潰してしまいます。しかし、人は挫けずこの自然に挑戦しようとする。その結果が我々の文明なんです。
我々日本人は、これまでの祖先が幾多の困難に見舞われたときにとってきた行動、前に進まなければなりません。それがどんなに辛く茨の道でも。どんなに自然界から辛い仕打ちを受けても。それが今までの祖先からバトンを受け取って日本という土地を引き継いだ日本人として。
そして、今我々日本人が気をつけなければならない事、それは恐怖による心の萎縮だと思うのです。衝撃的な出来事のせいで心が内向きになる事は、何としても避けなければなりません。前をしっかり向きましょう。そして戦いましょう。