今年最後の独り言
2010年12月26日
今年も残すところ後数日、あっという間の一年でした。この一年、経済的には少し上向いてきたのではないでしょうか。今年1月4日の大発会の日経平均の終値は10,669円、当時外国為替が1ドル93円だった事を考えると、10円近く円高になっていながら10,200円台ですから決して悪化はしていないですよね。しかし政治はと言うと・・・混迷の極みです。
「あなたの旗は赤旗でしょう。私の旗はユニオンジャックです。」こんな痛快な語録を持つ往年のサッチャー首相のように、強力なリーダーシップを取れる政治家が登場してくれる事を切に願います。(もう一つ、印象的な言葉があります。「言ってほしいことは男に頼みなさい。やってほしい事は女に頼みなさい」です。痺れますね。)まあ歴史では、混乱期が次の偉大なリーダーを生み出すとも言います。それを待つしかないのでしょうか。
しかし、我々の生活はその混乱に対処しておかねばなりません。そこで貯蓄と投資になるのです。しかしそうはいっても簡単ではありません。平時ではなく混乱期となった時を前提に考えなければなりません。なぜなら我々は年金云々を心配する前にそもそもその存続の大前提となる国家の財政が破綻するということも最悪のシナリオとして念頭に置いて投資を考えなければならないからです。それは何を意味するか。お金の価値、円の価値が劇的に変化する可能性があります。円に価値があるのは日本と言う国の信用が裏打ちされているからであり、仮に財政破綻するような事があればその信用は地に落ち円は紙くず扱いされます。そうなった時に受けるダメージを少しでも減らす方法を考えて投資すべきなのです。
そして不動産は持っておきましょう。できれば借り入れをして。物価の強烈な変動に強いのは不動産です。お金に価値が無くなれば借りているお金の価値も下がるわけですから、借りた人が得をする事になります。(まあ混乱期になればどの程度のヘッジになるか分かりませんが・・・。)
論語に君子も困る事があるかと言う問いに、孔子先生はこう答えています。「君子固より窮す。小人は窮してここに乱れる。」小人(取るに足りない人)になりたくないですね。
さて、今年一年「独り言」にお付き合い頂きありがとうございます。又今年もわが社のステークホルダーの皆様方のお力を借りまして今年も無事終えることが出来ました。有難うございます。
この「独り言」では去年は「2週間に一回更新する」だったものを「気ままに更新する」にしたが為についついルーズになり「本当に何時更新するの?」と言うお叱りも受けました。まだまだ自分に甘い人間です。(と言って元に戻さないところがもっと甘い。)
皆さん、良いお年をお迎えください。