お盆休みが終わり・・・
2010年08月21日
お盆休みを取る企業もピークを過ぎ、来週には本格的に企業活動が始まります。当社では先週の水曜日から一週間お休みを頂きました。私はこの休日を利用して実家に帰り墓参りをしてきました。墓参りは良いですね。何か元気をもらえる気がします。我々の仕事は、「縁」に関係する仕事です。縁には良縁もあればそうでない縁もあります。良くない縁であってもそれを断ち切り良縁に導いてもらっている事の感謝を伝えに行っているつもりなんですが、それ以上に力をもらっている気がするのは私だけではないはずです。
この時期、亡霊や幽霊が出てくる「怖い話」やオカルト映画が取りあげられます(ちなみに私はここ数年、毎年8月下旬に開催される稲川淳二の「ミステリーツアー」に社員数名と一緒に参加しております)が、あんな事は現実には起こらないのではないかと私は勝手に考えております。だって考えてみてください。人間一人の命は、遡る事一代では二人(父と母)ですが、二代では4人、三代では8人、何と十代遡ると1000人ですよ。一代が40年として、400年間で何と1000人の人が関わり命のバトンを貰っている我々がですよ、高々一人の人間の恨みに翻弄されるなどありえないですよね。胸を張って怖い話を聞きましょう。恐れる事などありません。
閑話休題、最近不動産の話をしていません。管理費の話をします。中古マンションの購入を検討されている方から「ランニングコストが高い」という声をよく耳にします。管理費、修繕積立金が高いと言う意味なんでしょうがこれは基本的にはデメリットではなくメリットです。なぜか。
一戸建てを購入した場合、建物の維持管理は購入者単独で行います。すなわち誰に気兼ねすることなく自分が修理したいときに自由にできるわけです(もちろん全て自費負担ですが)。しかし共同住宅の場合、建物の維持管理は建物を共同で所有している人たち全員でしていかなくてはなりません。自分勝手に行うことは出来ません。区分所有者で管理組合を作りそこで建物の維持管理をしていきます。新築時には分譲不動産業者が管理規約を作成して管理費、修繕積立金を決めていますが、築年数を重ねるにつれ管理組合が主導して管理費、修繕積立金の変更を行ない、将来発生するであろう修繕計画に備える事になります。その過程でマンションごとに維持管理に対しての考え方に違いが出てきてその取り組み方に大きな差が現れます。どんなマンションでも築年数がたてば老朽化します。その老朽化を防ぐために計画的な修繕をしているかどうかはマンションの生命線です。
「マンションは管理で買え」というのはその為です。管理費、特に修繕積立金が高額なマンションは一般的に建物維持管理に関する意識レベルが高いマンションだといえます。もちろん、過去の積み立て不足を補うために高額になっているマンションも存在しますがそういうマンションでも「現在」のレベルでは建物維持管理に関する意識レベルが高い事に違いはありません。逆にランニングコストが安いマンションは要注意です。良好な建物の維持管理には一定の費用がかかるのは当たり前です。それを安く設定しているという事は特殊な要因がない限り(たとえばマンションの屋上に広告塔が設置されていて広告収入がある等)いずれそのつけがどこかに現れる事になります。そしてその時に管理費の値上げが出来る保証はどこにも無いのです。(管理組合総会で管理費等の値上げが承認されない限り値上げが出来ません。)
マンションの購入には長期にわたる修繕計画の有無とその準備金の積み立てには注意を払ってください。