景気の話
2009年11月28日
景気というのは、文字通り「気」が大切ですね。病気もそうですが病気自体よりもその病気になった事による精神的な落ち込みのほうが怖いのと似ています。企業がさまざまな要因により業績が落ちるのは仕方ないとして、その業績が落ちた事によりボーナスが減ったり、リストラをしたりした事による社員の士気の低下、これが会社の「気」の低下につながり、色々な企業の「気」の低下が溜まり溜まって経済全体の「気」である「景気」の悪化に繋がるのでしょう。しかしですね。たとえば社員にアンケートをとって「これから会社の業績は良くなりますか?悪くなりますか?」と聞いて「悪くなる」という社員が半数以上を占めたら殆どその会社は右肩下がりの業績になるんじゃないでしょうか。(ちなみに、私共のグループ社員に「一年後のわがグループの業績は良くなっていると思いますか?」というアンケートをとったところ、約70パーセントの社員が良くなる、またはやや良くなると回答していました。)現状はともかく未来に向かって「必ず良くなる、いや良くして見せる」という「気」が現状を好転させるには絶対必要なものだと思います。とするなら最近の新聞やテレビのアンケート調査で「景気が悪くなる」と答える人が過半数を超えているのを見ると日本の実体経済の先行きが思いやられます。
最近、香港に行ってきました。街を歩いたり、食事をしたりしていて肌で感じるんですが日本より活気があるんです。勿論、香港もリーマンショックの影響は受けたそうです。しかし元気なんですね。ガヤガヤとした喧騒の中に逞しさを感じるのは私だけではないと思います。
「自分」という言葉は素晴らしい言葉だと聴きました。この言葉は英語で言う「アイ」という「私」という意味と、他人の一部という「部分」という意味二つを持ち合わせると聞きました。「生きるという事は決して己一人を生きるのではなく、人の一部としても生きているのだ。だから、己だけではなく人の一部分として人に影響を与える部分に対してもしっかりその役割を果たしなさい。」という意味が「自分」の中にあるのです。良い言葉ですね。そして、この「人に影響を与える部分」の一つが私は「気」だと思います。
元々の「気」と書いて「元気」、すなわち元々人間は生まれ持って「プラス思考」なんです。だからこそどんな状況になっても必ず「良くなる、良くするぞ!!」の精神で良い気を流し続けましょう。