ハワイ島にて
2009年10月17日
先日、当社の取引先の社長とハワイ島に旅行に行ってまいりました。おっさんばかりの旅行で観光に行く者、ゴルフをする者、マラソン目指してジョギングをする者等、それぞれ自分の趣味を行う事で羽を伸ばして来ました。その中で最も印象に残ったのが、キラウェア火山の見学に行ったときでした。ハワイ島は4つの火山によって出来た島で、もともと岩だらけの島です。私たちが宿泊したのはハワイ島のリゾート地であるコナでしたが道路を車で走っていると、ごつごつとした岩に圧倒されまるで別世界に来たような印象を持ちます。そのコナから車で3時間、島の反対側に位置するところにキラウェア火山があります。中学校時代から火山といえばキラウェアというくらい教科書に出てきました。が、実際にその規模を見学すると目を見張るものがあります。火口口から現在も噴火をして海岸に流れ出ている現場(勿論その現場を陸地から見る事はできませんがその近辺までです)までなんと片道30キロなんです。その30キロ走る間見渡す限り真っ黒な玄武岩質の溶岩の中を走っているとその異様さにここは火星ではないかと(勿論行った事も見たこともないのですが)思ってしまうほどです。そして自然の驚異にただただ驚かされます。溶岩がなだれ込んで道路が寸断されたところも見学してきました。圧倒的な自然の力を前にすると人間の無力さを感じずに入られません。
地球温暖化云々といいますが、二酸化炭素排出を減らして地球環境を改善しようという時の環境とは、あくまでも人間を中心にした環境であり大きな自然というものを前提とした場合、それはある生物(人間)が淘汰される一要素に過ぎないのかもしれません。そんなことを考えながら真っ黒な溶岩の上を何メートルか歩いていたとき、その溶岩の割れ目から一本の雑草が生えていました。ぱっと見渡す限り溶岩しか見えないのですが良く見ると割れ目に生えているんですよ、雑草が。感動しました。こんな真っ黒な溶岩だらけの場所に生命が息づいているんです。我々人間は、やれ環境がどうの、条件がどうのと不満ばかり口にしますが、どんな環境でも不平も言わず(本当は植物用語があるのかもしれませんが)立派に生きている姿を見ると自分が恥ずかしくなりました。どのような劣悪な環境でも生きていく逞しさ、正に「雑草」精神を垣間見た瞬間でした。