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代表取締役 出口博俊

品格がないのはどちらですか

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2009年10月02日

 最近不愉快な話を聞きます。それは大相撲の朝青龍に対するバッシングです。横綱審議委員の一部の人たちが朝青龍の素行に付き不満を述べているシーンがよくテレビで放送されています。今回も優勝シーンでガッツポーズをした事を取り上げて「品格に欠ける」「強ければ良いものじゃない」等、朝青龍に対するはっきりとした敵意に満ちた発言をしていますね。違和感を感じます。朝青龍の行動が品格に欠けるかどうかは意見の分かれるところでしょう。しかし、そもそも横綱審議委員会というのは、歴史的には横綱の成績も含めた不祥事が相次いだため相撲協会が横綱に昇格させる際の審査を有識者の判断に委ねる会なんですよね。その会で朝青龍を横綱にすると認めたわけでしょう。その横綱が仮に品格にかける行動をとったら、昇進を認めた横綱審議委員に責任があるのではないのですか。いわば任命責任というべきものが。にもかかわらず、関取の好き嫌いで発言するなど横綱審議委員会こそ品格にかけるのではないでしょうか。
 相撲は日本古来から続く神事だ、というのなら最初から外国人力士を排除すればよかったのです。外国人力士を入れるということは当然スポーツの色合いが強くなる事くらい予想できたはずです。あれだけ大量に外国人力士を入れれば相撲文化も変化するのは当たり前です。日本の柔道が「JUDOU」というスポーツになるにつれ柔道着の色まで変わったように国際化するという事はそれだけ本来の物から変質していかざるを得ません。良いとこ取りしようとして起こった事なのに力士のせいにするなんて酷すぎます。
 そして何よりも言いたい事は、あれほど激しい格闘技でその頂点に何回も立ち続けている人間を枝葉末節のことで誹謗中傷していいのでしょうか。「高山の頂きに美木なし」といいます。山の天辺に立っている木は多くの生存競争に勝ち抜かなければならない為、傷がついていない美しい木など一本もないという意味です。24回優勝など容易に出来るものではありません。しかも一時の強さと比較すると最近は明らかに相撲人生のピークを越えた気がします。その朝青龍が魂をこめて一番一番戦っている姿を見ていると大変惹きつけられ、また勇気づけられます。少なくとも相撲の取り組みには横綱としての風格は兼ね備えていると思います。そういう力士を些事にこだわり批判している日本人を見ていると同じ日本人として恥ずかしいです。
相撲の醍醐味は立会いに集約されていると思います。気と気のぶつかり合い、そこに力士の全てが現れています。朝青龍の立ち合いは正に「勢」を感じます。素晴らしいアスリートです。あと何年取れるか分かりませんが是非ともあの「雄姿」を出来うる限り見せてもらいたいです。

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