不動産を買わない理由
2009年09月18日
不動産を買わない人には大きく分けて四つのタイプがあると思います。一つは損得で考え長期のシュミレーションの結果賃貸で借りていた方が得だと考える人。二つ目は不動産を購入すること自体は吝かではないが思うような物件が出てこないので購入していない人。三つ目は不動産を購入したいのだが個人信用情報上に事故暦があったり成人病その他の病歴があるため生命保険が加入できないため住宅ローンを組めない人。四つ目が不動産を購入の必要性は感じていて探すべきだと考えているだが、今一つ前へ踏み出せない人。
この四つのタイプのうち一番多いのが最後のタイプ、自分の将来設計を考えた時不動産を購入したほうがしないより有利なのではないかと思っているのだが具体的な一歩を踏み出せない人ではないですか。この店頭逡巡型というのでしょうか、門の前まで来るんだけどその門を叩けない方にお話したいと思います。
分かります。その気持ち。門を叩いてしまうととたんに強引な営業マンに導かれて自分のコントロールできない状態で不動産を購入することになるんじゃないか、そんなことを考えて逡巡している間にきっかけを失い現状に甘んじてしまうんですよね。荷物が増えて、手狭になってきた、収納が少ないという不満はあるんだけどそこから先に行かない。というか踏み出せない。まあ我慢するかになっちゃうんです。私は仕事以外の事は殆どこのタイプに当たります。必要だという事は分かっているんだけど一歩踏み出せない。基本的にそういう人間なのでほっておくと結果何もしません。そして何も変わらないのです。この状況から抜け出すためには「勢い」しかありません。短絡的過ぎますか。私の場合、学生時代に宅地建物取引主任者の試験を受けたのも、パソコン教室に行ったのも、簿記検定を受けたのも全て人から馬鹿にされたと思い込んだ「勢い」でした。(後から考えたら決して馬鹿にされたわけではないと思います。しかしそう思い込んで申し込んじゃったのですからその人たちに感謝です。)そして、逃げられない状況を作ってしまいました。後はやるだけです。そして私はこの「勢い」によって人生を大きく変えることになりました。
チャップリン主演の映画「ライムライト」の映画のシーンで自殺志願の女性を助けスープを飲ませながらチャップリンがその女性に話しかけるところがあります。その言葉が「人生は大変厳しいけれど3つのものを持っていれば生きるに値します。それはほんの少しの希望と、ほんの少しのその希望をかなえる勇気と、ほんの少しのお金です。」というものでした。
購入の意思なんか固まっていなくていいのです。住まいに対する不満を話に来てください。中には家庭での不満を延々と話されて帰る方もいらっしゃいます。それでも良いじゃないですか。本当にひょんなことから人生は変わります。人生を変えるきっかけ作りをしましょう。