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代表取締役 出口博俊

人間万事塞翁が馬

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2014年09月20日

 為替相場が1ドル=109円をつけました。2年前には80円台だったことを考えると嘘のようです。果たして2年前、2年後為替相場が1ドル=100円以上になるということを予想した経済学者は何人いたでしょうか?日本が財政破たんをするというパニック的な円安を唱える人はいましたが、日本政府の政策により、円安、それに伴って日経平均株価が1.8倍になるという予想をした人は皆無だったのではないでしょうか。
 日本が世界に示した円安政策、アベノミクスが功を奏したのでしょうが、私は思うに世の中、いつもある方向に行き過ぎるということはないということなのではないでしょうか。
 「功罪相半ばす」という言葉があります。ある行動や言動には良い面と悪い面が同居しているということです。景気も良いとされている時には、必ずその中で悪化する要因を育てている気がします。所謂「失われた10年間」のバブル崩壊もその前の地価高騰の中で「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで言われた好景気の中で作られたものです。またその後の、ファンドバブル、リーマンショックなども必ずその直前まで好景気に沸いています。「山高ければ谷深し」なんでしょうね。
 過去の景気の循環を見ていると、良い時も長く続こともないし、また悪い事も長く続かないことは自明の理です。しかし、我々一般人はそれに振り回されてしまいます。悪くなるとどこまでも悪い事が続くと考え悲観論が増えますし、良くなるとどこまでも上がっているなどという強気論者が多く出てきます。
 そこで我々の身の処し方の参考となるのが「人間万事塞翁が馬」なのです。何が幸で何が不幸かこれは物事のとらえ方によって大きく変わります。災いだと思っていたものが後から考えてみると福だったなんて言うことがあるものです。私の経験では景気の谷の中でも本当にどん底と言われる時が一番のビジネスチャンスでした。その逆に最高益を出し続けているときに突然「まさか」が起こるのです。
 先日、ある人が「日本が集団的自衛権を行使する過程で徴兵制を採用するのではないか」などと話していました。どうしてそんな理論になるのかさっぱりわからなかったのですが聞いてみるとどこかのテレビのコメンテーターがまことしやかに話していたそうです。反対意見を述べるのに極論を言う人がいます。それをまたマスコミが取り上げるからこんな馬鹿げた話が独り歩きしてしまうのでしょう。周りの現象や言葉に振り回されない人間でいたいものです。

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