ワールドカップ
2014年06月15日
いよいよサッカーワールドカップが始まりました。普通なら「今大会の優勝国はどこだろう?」「日本はどこまでいけるだろうか?」という興味が真っ先に浮かんでくるのかもしれません。が、私の場合、真っ先に浮かんでくるのは過去のワールドカップの思い出です。しかも、ルーケ、ケンペスが活躍した大会では高校時代、マラドーナが活躍した大会は大学時代、社会人になりたての頃はスキラッチとそれぞれの大会の思い出というより、その大会ごとの私生活を思い出してしまいます。歳取った証拠ですか。
日本中が大騒ぎするワールドカップ、私の気分は今一盛り上がりに欠けています。なぜなのか。それは以前と比べ日本のサッカー選手が世界のトップリーグといわれるチームに移籍するようになったことに関係しているのでしょう。以前なら日本チームの選手はほとんどが日本のサッカーリーグに所属している選手で、レベルが高いといわれるヨーロッパのリーグに所属している選手はほとんどいませんでした。ましてや常に活躍している選手は皆無です。それがここ数年で、香川、本田、長友と世界でも有数のチームに所属するようになり「いよいよ日本も世界に通じるサッカー選手が出てきたか」と期待をしてきました。ところが最近の日本の選手は期待外れの結果に終わっています。本田はフル出場するも思い通りの結果を出せず、出場機会が減ってき、香川に至ってはベンチにも入れない程です。本田が言っていた「個の力」が今のところプレミアリーグやセリエA―というトップリーグでは認められていません。野球のメジャーリーグで去年もサイ・ヤング賞候補となりまた今年も大活躍をし、堂々チームのエースとなっているダルビッシュ有や、今年早々に10勝を挙げ勝ち星と防御率でトップになっている田中将大と対照的です。
私の中に「世界中のサッカーファンを認めさせる選手が日本から出てきてほしい」という気持ちが根底にあるのでしょう。ワールドカップで活躍した選手がそれを契機に世界に羽ばたくのではなく、世界に羽ばたき世界一のリーグで活躍している日本人選手を保有する日本チームをワールドカップで見たいのです。贅沢すぎますか。
ワールドカップはサッカー世界一の国を決める大会です。しかし、それよりも普段はスペインリーグやプレミアリーグとそれぞれのチームに属しているサッカー選手たちが出身国という違うカテゴリーで作られたチームに所属し、戦うところに面白さがあります。
「UEFAチャンピオンズリーグの得点王がどんな活躍をするのか」「ワールドカップ前年度にバロンドールを取った選手を保有しているチームはワールドカップでは優勝できないという俗にいうバロンドールの呪いは破られるのか」等、世界中が注目することに日本人選手が絡んでほしい。今回の大会がその出発点になることを祈って応援するしかないですね。